上空でクロール

介護福祉士による雑記ブログ。主に、映画・本・時事。目標は1000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』1987年 香港 / 監督 チン・シウトン


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美人ゴースト・シウシン(ジョイ・ウォン)が、夜な夜な男を誘惑する。男は心を奪われると、どこからともなく現れたゴーストの親玉ロウロウに襲われ、精気を吸いとられて逝く。


ゴーストのテリトリーはずいぶん狭い。古びたお寺とその周りだけだ。つまり、餌食になるのは、その寺にふらっと寄った男ということになる。ある道士だけはゴーストに負けないで、戦い続けているが、劣勢である。ゴーストのほうが一枚上手なのだ。


そんな寺に、偶然、ある青年ツォイサン(レスリー・チャン)がやってくる。彼は間抜けで、善良な青年だ。シウシンが誘惑するも、噛み合わない。ツォイサンに下心がないからだ。シウシンはそんなツォイサンに惹かれる。ロウロウがツォイサンを襲おうとすると、助ける。それによって、シウシンはロウロウの逆鱗に触れ、厄介な妖怪に嫁ぐよう命じられる。政略結婚である。ゴーストの世界も大変だ。


劇中、ゴーストはゴースト社会で一定のルールに従っている。人間の補食者として描かれている。ゴーストに対抗できる人間は、道士ぐらいであり、ツォイサンではどうすることもできない。


本作品は補食者と被食者、邪な世界の存在と善良な青年の、あってはならない恋物語、道ならぬ恋の物語である。




昔々、この映画を観ている途中で寝てしまって、そのまま観ることなくレンタル・ビデオ店に返却したことがあったので、今回はなんとしても最後まで観てやろうと決意して視聴した。さすがに時代を感じさせるものの、とにかく最後まで観ることができてよかった。思えば、昔々、この映画をすすめてくれた友人は、すごくいい奴だった。だから彼はツォイサンに共感できたのかもしれない。