上空でクロール

介護福祉士による雑記ブログ。主に、映画・本・時事。目標は1000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

『ファースト・マン』2018年 アメリカ / 監督 デイミアン・チャゼル / ライアン・ゴズリング


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宇宙飛行士ニール・アームストロングの伝記的な映画。ライアン・ゴズリングが、内向的なアームストロングを好演。


ジェミニ計画(有人宇宙飛行計画)に参加する前、アームストロングは、私生活で大きなダメージを受けていた。その出来事は彼にとってあまりにも大きかった。アームストロングだけではなく、映画自体も、ずっとその悲しみを引きずっていく。


本作品では、アームストロングの家庭・生活がしっかり描写されている。英雄ではなく、一人の人間として。彼はインテリで、物静かな反面、生真面目で、気難しい。



アメリカは宇宙開発計画の当初、ソ連に後れをとっていたが、ジェミニ計画の進行とともに差はなくなっていった。

見方を変えれば、アメリカは、ソ連に追いつき、追い抜くために、血税と宇宙飛行士たちの命を犠牲にして、有人宇宙飛行計画を推進した。



宇宙船は薄汚れている。コックピットはごちゃごちゃしているわりにハイテク感はなく、暗く、揺れがひどい。故障も多い。月への細い糸を、やっとの思いでつかんでいるような状態に見えた。


宇宙開発に反対する者は多かった。たとえば作家のカート・ヴォネガットは、宇宙開発は税金の無駄遣いだとTV番組でコメントした。



宇宙空間でのヒューマン・ドラマやスリル、パニックを期待して本作品を観ると、肩透かしを食らう。

これは宇宙飛行士アームストロング自身と家庭、訓練がメインの映画である。華々しくはない。フィーバーが起こるのは、帰還後だ。





人が月を歩くシーンを観て思った。


我々は宇宙の辺境で暮らしているんだな、と。