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『教場』フジテレビ60周年特別企画 / 木村拓哉


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警察学校を舞台としたドラマ。


原作『教場』『教場2』を再編集してドラマ化。ドラマ版『教場』は新春SPドラマとして、二日間にわたって放映された。


原作より優れている点は、動きが把握しやすいところ。小説で動きを表現することはもちろん可能だし、巧みな書き手もいるが、最終的には、どうしても読者の想像に委ねることになる。


その点、映像作品はダイレクトにアクションを伝えることができる。


但し、小説は小説で、読み手の想像力を要するということは、各々の読者によって、解釈が異なるということである。簡単に言うと、小説は読者一人一人に違う景色を見させることができる。つまり、文学が映画に劣っている、というわけではない。





『教場』は警察学校が舞台だが、様々な事件が起きる。全然知らなかったことを知ることもできる。たとえば、刑法犯の4割は職務質問によって検挙されることや、公務執行妨害の煩雑な手続きのことなど、全く知らなかった。


教官・風間役の木村拓哉さんもよかった。原作を読んでいるときは別の俳優さんを思い浮かべていたが、白髪すぎるきらいはあるにせよ、キムタクのかっこよさは健在だし、渋かった。


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警察学校は技能を習得させることはもちろん、適正のない人間をふるい落とす場所でもある。原作でも繰り返し、書かれている。原作は連作だけれど、ドラマのほうは一連の流れとして観ることが可能だ。いずれ再放送されるだろうが、現段階では某動画サイトで観るしかない。


* * *


本作品はドラマチックで、飽きさせない。とくに後編後半にはグッときて、参った。観れば、警察官に対する見方が変わるかもしれない。ただ、自分は自転車泥棒と疑われて以来、警察官のことは好きになれない。職務質問はびっくりするからイヤだ。