上空でクロール

介護福祉士による雑記ブログ。主に、映画・本・時事。目標は1000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

『30年後の同窓会』2017年アメリカ / 監督 リチャード・リンクレイター


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What's it about ?

初老の男が、かつての戦友とともに、イラクで亡くなった息子を埋葬する物語。

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ドク(スティーヴ・カレル)が、ある酒場を訪れる。戦友のサル(ブライアン・クランストン)がその酒場のオーナーで、バーテンもしている。店員はいない。暇そうな、でもうまいビールが飲めそうなバーだ。


彼らはかつて、ベトナムでともに戦った。

この日は30年ぶりの再会だ。二人は酔いつぶれるまで飲む。


ドクには暗い過去がある。軍刑務所に服役したことがあるのだ。なのに、現在、軍の売店仕入れの担当をしている。家族を養ってきたから、パートタイマーではないだろう。軍で問題を起こしたのに、軍関係の仕事に就けるところが面白い。本邦では考えられない。


ドクにはもう一人、会いたい戦友がいた。彼の名はミューラー(ローレンス・フィッシュバーン)、教会の牧師をしている。ドクはサルを連れて、ミューラーを訪れ、訪問の訳を話す。


ドクの息子は海兵隊の一員として、イラクで任務をこなしていたが、ある日、銃撃戦のさなかに撃たれて亡くなった。


ドクはかつての戦友らに向かって、息子の棺をともに引き取り、アーリントン墓地(戦没者の墓地)までの移送に同行してほしいと頼む。


ドクは軍から、息子は名誉の戦死を遂げたと聞いていたが、実は裏がある。


ドクの服役した原因と息子の戦死の真相を軸として、人間ドラマが展開していく。見どころは、おっさん三名のやりとりだ。


ケヴィン・ベーコン主演の、戦死者の棺を家族のもとに送り届ける映画『テイキング・チャンス』は戦没者への敬意で貫かれていたが、本作品は感傷的な面が強い。


もともとぼくは“感動モノ”が好きなので、本作品を悪いとは思わなかった。





兵士が死ねば、家族は悲しむ。友人は嘆き、恋人は涙を流す。時が経って、ある人は思う。


(あれは一体、なんのための戦争だったんだ? あいつは一体、なんのために死んだんだ?)


答えはわかっている。戦争とは、国のために行われるものだ。昔から、国民の命を浪費して、国内の矛盾を解消するために行われてきた。とても古い政治手法である。これがなくならないと、人類は次に行かれないような気がする。