What's it about ?
恋におちた二人が、ドラッグを巡るゴタゴタを引き起こす。
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本作品はヴァイオレンス・アクションとされるが、前提にはロマンスがある。
つまり、クラレンス(クリスチャン・スレイター)とアラバマ(パトリシア・アークエット)のキャラがひじょうに重要であり、見所でもある。
トゥルー・ロマンス ディレクターズカット版 ブルーレイ(初回限定生産/2枚組) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2014/12/13
- メディア: Blu-ray
ある日、クラレンスは小ぢんまりとした映画館で、ソニー千葉主演のカンフー映画『激突!殺人拳』を観ていた。
そういうところに、脚本を書いたタランティーノのこだわりがあって、一々面白いが、館内はガラガラである。マニア向けの映画なのだ。
確かに、日本人でも、『激突!殺人拳を』観ている人は少ないだろう。だがこの日、ここで、起こり得ない奇跡が起こる。
ロマンスだ。
意気投合した二人はその夜、結ばれるが、ロマンティックな出逢いには裏がある。クラレンスの勤め先(コミック店)の店長が、金を払ってアラバマを呼んだのだ。全ては筋書き通りの展開だった。
唯一、違ったのは、二人が恋におちたことだ。
アラバマはコールガールであることを涙ながらに告白するが、もちろん、クラレンスのロマンスは消えない。そんなのは何の障害にもならない。
アラバマの荷物を取りに、ヒモ(コールガールの元締め)のアジトに単身乗り込む。そこで、暴力的な一悶着があったあと、クラレンスはアラバマの荷物を持って逃げる。
クラレンスは気づいていない。
荷物を取り違えたことを…
中身が大量のコカインであることを…
マフィアのコカインを盗んでしまったことを…
彼らはマフィアに追われ、警察にマークされることになる。
このボタンのかけ違い、チグハグ感が、本作品を特徴づけている。それでいて、しっかりヴァイオレンスしているし、爽快感もある。
個人的には、トニー・スコット的な終わり方でよかったと思うのだが、どうでしょう? タランティーノにも相当な思い入れがあったようだが…
『トゥルー・ロマンス』:タランティーノとオタクな青春 - otocoto
いずれにせよ、素晴らしい作品であることに間違いはない。脇を固める俳優陣も豪華。特に、主演のクリスチャン・スレイターは輝いていた!!