What's it about ?
青年はボストン・マラソンのテロで両足を失った。
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ジェフ(28)はローストチキンなどを作る、コストコの工場で働いていた。地元ボストンを本拠地とするレッドソックスの大ファンで、バーで仲間と観戦する。酒場でスポーツ観戦。ニュースでもたまに目にする光景だ。
ある日そのバーに、別れた女エリンがやってくる。ジェフはふられたほうで、まだ未練がある。エリンがボストン・マラソン(出場者数約2万7千人)に出ることを知ると、ゴールで待っていると言う。
当日…
バン!!! バン!!!
悲劇はゴール付近で起きた。
爆発は2回。
ジェフは巻き込まれ、両足の膝から下を失う。家族はパニックに陥る反面、結束力の強さを見せる。
状態が落ち着いてくると、ジェフは犯人を見たと周りに告げる。FBIを呼べ、FBIを呼べ、と大騒ぎになる。ジェフはもちろん、FBIに協力。容疑者は特定され、ジェフは英雄となる。
退院後、障害者となった現実と向き合うジェフ。自らの体と状況に、なかなか慣れることができない。
がさつな母はステージ・ママよろしく、“英雄”ジェフをマスコミやイベントに出すために活動。悪意はないし、息子を愛していることもわかるが、彼女自身の顕示欲もあるだろう。ジェフは人前に出ることに対して、徐々に苦痛を覚えるようになる。
爆破テロの後遺症は当然、精神にも及んでいて、爆破時のフラッシュバックに時々襲われるが、“英雄”を求める家族には言い出すことができない。頼れるのは、エリンだけだった。
市民にとって、ジェフはテロを解決に導いた英雄であり、障害に屈しない鉄人だ。彼らは一様にして、ジェフの言動に励まされたと言う。
悩み、苦しみつつも、成長するジェフの姿は、痛々しくもあるが、決して、無様ではない。