登場人物
ランチョー
ICE(名門工科大学)の学生、天才
(アーミル・カーン)
ファルハーン
ICE学生、庶民の出、劣等生
(R・マドハヴァン)
ラージュー
ICE学生、苦学生、劣等生
(シャルマン・ジョーシー)
本作品は、上記3名による青春コメディ。これは、観てよかったです。長い映画なので、観るのをためらっていたんですが、視聴後、もっと早く観ておけばよかったと後悔しました。
冒頭から、スラップスティックです。
かけあいは小気味良く、ユーモラス。展開は早く、淀みなく転がっていく。
基本コメディだけど、たまにしんみりとしたエピソードが入ります。貧富についてはしっかり描かれていて、カーストについてはさりげなく触れられています。
ITとカーストは現代インドを特徴づける重要なファクター。笑いでは済まされない部分も、押さえてあります。
インド映画には全然詳しくないので、なんでいきなりミュージカルが始まるのかは、よくわかりません(笑)
誤解を恐れずに言えば、アニメっぽい表現方法に思えたりするんですが、これはインド映画の伝統なんですよね…とにかく…
本作品はコメディなので、インドの歌と踊りが突然始まっても、そんなに違和感なく、観ることができます。
映像のクオリティは高く、演出は案外スタイリッシュで、インド音楽や効果音の使い方が面白い。内容も間違いありません。わかりやすく言うと、学園コメディです。
ランチョー、ファルハーン、ラージューは仲間で、いつもつるんでいる。個性的な学生だが、心根の優しい、いい奴らだ。
彼らの対立相手が、いやーな学生チャルトゥルと、ICEの学長。
チャルトゥルは敵というより、彼らにバカにされ続けるかわいそうな役回りで、憎めない奴だ。
学長はなかなかの難敵で、ランチョーらは最後まで悩まされる。“トムとジェリー”のトムみたいな存在だ。意外にダンスがうまい。
ミュージカルに関して言うと、すごく凝ってるなと感心しました。撮影も大変だろうけど、役者さんもパワフルだな、と。
この映画、確かに面白いです! 雑なイメージがありましたが、全然そんなことはなかったです。当たりでした!これはいい!
こういう映画、また観たいなぁ…