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『最高の人生のつくり方』2014年アメリカ / 監督 ロブ・ライナー / マイケル・ダグラス×ダイアン・キートン


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登場人物

オーレン・リトル
不動産の営業マン
(マイケル・ダグラス)

リア
オーレンの隣人
(ダイアン・キートン)

サラ
オーレンの孫
(スターリング・ジェリンズ)

アーティー
リアに想いを寄せるカツラの男
(ロブ・ライナー)




ダイアン・キートン出てんのか、久しぶりだなぁと思って視聴した。正直言ってストーリー的にはよくありそうな感じだし、『最高の人生の見つけ方』のようなテイストなんだろうなと予想。
その“最高”も、今回の“最高”も、監督はロブ・ライナーだ。


要するに、全然期待していなかったのだが、全く期待外れというわけでもなく、いい意味で肩の力を抜いて観られる、大人のメルヘンだった。


マイケル・ダグラスが偏屈なおっさん役を実にうまく演じている。ブラック・ジョークも、抑え気味で、不愉快にならない。ターゲットは確実に大人世代である。老人二人が主人公ということもあり、全体的に落ち着いている。


本作品はオーレンとリアのロマンスがメインになるけれど、オーレンの孫の存在も重要だ。疎遠だった息子がいきなり連れてきた孫娘である。二人は孫の面倒を見つつ、距離を縮めていく。我が国のような超高齢社会では、共感を呼ぶかもしれない。60歳を超える二人の、ちょっとした濡れ場も用意されている。


本作品が素晴らしいのは、老いて尚、やりたいことをしたり、恋をしたりすることである。人は死ぬまで人として生きるわけで、人として生きるということは、社会の中で他者とともに、生き抜くということにほかならない。どうせ生きていくなら、みんなで楽しく過ごしたほうがいい。そう、オーレンとリアのように。



※もう一つの“最高”の感想
kaigodays.hatenablog.com