脈絡のない話です。
ある男性の利用者Mさんという方がいます。施設での生活が長い方で、身の回りのことは、ほぼ独りで出来ます。日中は大抵、傾眠しています。
レクリエーションに誘っても
「いい、そんなの」
と拒絶。
こちらが魅力的なレクを提供できていない、という理由は多分にありますが、Mさんの場合は何に誘っても、のってこないと思われます。
Mさんは何もしたくないんです。
老いの問題は機能面だけではなく、精神面にも現れます。無気力などの。
ただ、不思議な話なんですが、夜、寝る前にトイレに案内したとき、たまに、テンションが上がるんです。 岩みたいな顔が綻ぶんです。んで、
さいこ~さいこ~いまはさいこ~
歌います。
「何が最高なんですか?」
訊いても、教えてくれません。
さいこ~さいこ~いまはさいこ~
歌うだけです。繰り返し、用足しを終えるまで。
さいこ~さいこ~いまはさいこ~
さいこ~さいこ~いまはさいこ~
さいこ~さいこ~いまはさいこ~
今も頭の中を…
さいこ~さいこ~いまはさいこ~
さいこ~さいこ~いまはさいこ~
さいこ~さいこ~サイコ2の筋忘れた~
さいこ~さいこ~
(凡人がやると、邪念が入るようだ…)
さいこ~さいこ~いまは~
いまは~いまは~