上空でクロール

介護福祉士による雑記ブログ。主に、映画・本・時事。目標は1000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

『エデンのガーデナー』2008年アメリカ / 出演 ルーカス・ハース×エリカ・クリステンセン / 監督 ケヴィン・コナリー


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☆25歳の青年が自称ヒーローとなり、空回りするブラック・コメディ。

主演のルーカス・ハースは『刑事ジョン・ブック 目撃者』でアーミッシュの少年を演じていた。


感想

アダム(ルーカス・ハース)はマンハッタン郊外・人口三万弱の町で育った。大学に進学するが、売春婦絡みで校則を破り、退学。地元に戻って、デリ(軽食屋)で働き、悪友と無為な日々を過ごす。

時間を公園の水のように浪費することが許されるのは、若者だけである。自由を得たばかりの彼らに与えられる特権である(すぐに飽きる)。

アダムは頭が悪いわけではないし、素行が最悪というわけでもないが、映画の主人公だけあって、やはり変わっている。

交通事故に遭った老婆の脳ミソを“採取”したり、デリをやめて勘当された八つ当たりで道行く男を呼び止め、ボコボコにする。怖い奴だ。もはや単なる通り魔でしかない。

だが、世の中には偶然というものがあって、ボコボコにした男が強◯魔だったことから、アダムは小さな町のヒーローになる。実家に呼び戻され、レッド・ロブスター(江の島にあるあれかな?)に行けば、店がおごってくれる。

アダムはヒーローになる決意をする。

体を鍛え、ベトナム帰還者の老父に戦い方を教わる。ガリガリの父子が裏庭で格闘の稽古をする画はすごくシュールだ。

アダムは自称ヒーローになり、正義のために右往左往する。アダムの純粋さは痛いが、正義の味方とは、あるいはそういうものなのかもしれない。
比喩的に言えば、禁断の果実を投げ捨てて、エデンの園に立てこもるという、人とは真逆の道を進んだのだから。



全然期待しないで観たインディ作品だが、悪くなかった。ネットやスマホ、街角の監視カメラなど、現代的な小道具は一切登場しないが、プロットには工夫が見られる。

90分弱の作品にしては、見応えがあった。