上空でクロール

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『キック・オーバー』2012年アメリカ / 製作・脚本・主演 メル・ギブソン / 監督 エイドリアン・グランバーグ


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一言で言うと、強盗犯がメキシコの刑務所に入って、悪い奴らを蹴散らし、幸せを掴む映画。



メル・ギブソンのアクション映画。メル・ギブソンの大ファンなら、たぶん楽しめる! 大ファンならば!

・メインの舞台は、メキシコの刑務所。鉄格子やら独房やらはない。金があれは、家族を住まわせることができる。商店があって、ビールを買える。賭場もある。リングもあって、ルチャリブレを観戦することができる。
言わば、スラムだ。
当然、仕切っている奴がいて、徒党を組んでいる。彼らのボスはハビ。威張ってばかりで、冴えたところを全く見せてくれない。見た感じ、単なるおっさんである。意味もなく女の子を侍らせ、悦に入っている。ボスはみんなやりたがる。

メル・ギブソンはスーパーマンである。なんでもできるし、頭もきれる。策が全て成功する。
アメリカのマフィアをおびき寄せるところなんか、大した策でもないのに、みんな簡単に引っかかる。強盗して、警察に終われて、カーチェイスを繰り広げるような奴が、アメリカのマフィアと刑務所のボスを手玉にとる。

・少年との絆、少年の母とのロマンス、汚職警官、銃撃戦、臓器移植、マフィア退治…。単純でもいいから、もっと的を絞ってほしかった。

メル・ギブソン、マフィア、ハビの三つ巴がうまくいっていない。メル・ギブソンが突出して、強すぎるからだ。
この人、暇で暇で見聞を広めるために好奇心でメキシコの刑務所に入ってみた元特殊部隊のスゴ腕では…と勘ぐりたくなるぐらい強い。刑務所はもとより、国だってぶっ倒せそうである。


メル・ギブソンはかっこいい。『リーサル・ウェポン』のときより、かっこいいのでは(笑)まだまだできるところは、しっかり見せてもらえた。