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『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』感想


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今週のお題「夏を振り返る」

個人的なことで申し訳ないんですが、今年の夏は、邦画観賞にチャレンジしました。
以下、福士蒼汰さん主演『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の感想です。

2016年(日本)

監督
三木孝治

出演
福士蒼汰 / 小松菜奈 / 東出昌大


感想

恋愛物のテンプレの一つに「出逢い→別れ」がある。今まで、数多の作品に使用された形式であり、これからも大いに使われるだろう。ただ、個人的には、何のためらいもなくそれを提示されると、またかと思ってしまう。既視感に襲われるのだ。

今作はその点、工夫されている。

「出逢い=別れ」

とした〝変化球〟には、中々考えさせられるものがある。

また、映画の中には、不愉快な者が存在しない。善人ばかりだ。そういう作品を好む方はたくさんいるだろうし、もっと評価されてもいい。

もちろん、気になる点はある。

①彼女のほうが、パラレル・ワールドからきたみたいなことを、開始40分過ぎ辺りで切り出す。そして、からくりを説明してくれる。それについて、ぼくはけっこう真面目に考えたんだが、うまく納得することができなかった。
ファンタジーと言うなら、それはそれで構わないけれど、あえて言うなら、彼女の生きている世界を、もっと詰めてほしかった。幽霊や宇宙人ではないのなら、我々と同じような生活があるはずだ。

②未来の彼女が過去の彼を助けなかったら、歴史はどうなるんでしょう? 運命だから変えようがない、ということか。個人的には、一つでもいいから〝予定〟を変えてほしかった。運命に抗うことに対する、二人の葛藤を見たかった。よりよい未来を手に入れるための挑戦を試みてほしかった。未来は決められている、なんて悪い冗談だ。



とはいえ、感情に訴える力はあると思います。「また明日ね」というセリフには、そういう意味があったんですね!