2011年(アメリカ)
監督
ジャック・ヘラー
出演
サラ・パクストン
スコット・イーストウッド
キャサリン・ウォーターストーン
・山小屋に迷いこんだ三人の過去と未来。
- 発売日: 2014/04/01
- メディア: Prime Video
- この商品を含むブログを見る
感想
・山小屋とその周りの山林で話は進む。周りに人は住んでいない、電話もない、夜は氷点下5度。車が壊れ、なんとか山小屋にたどり着いた怪しい人々…
・密閉空間における群像劇。つまり、小屋とか、船とか、限定された小さな空間に閉じこめられた人々の言動・感情で構成された物語。よくある手法だし、動きがないので、センスが問われるし、観客を納得させるのは難しい。サスペンスでいって、意外性でおとす…言うは易し。
本来、スマホやパソコンが普及している現代で、その手の話はきついが、たまにすごい作品が出てくる。予算がなくても、豪勢なCGがなくても、いい映画は作れるらしい。
・全く予備知識なく観ていたので、序盤はこういった疑念を抱きましたが…
三人とも、どういう迷い方をしたの?
車だよね?
走ってきたほうに向かって、歩けば?
軽装だし、めちゃくちゃ遠くからやってきたわけじゃないよね?
完全にやられました。そうきたか…そこは盲点だった…物語の2/3地点。
・個人的な解釈では…
強盗にあう店主は天使である。『天使のくれた時間』のドン・チードル的な…。彼が憐れな人々を救い続けている。だが救われない命もある。ジョディが彼氏と出会っていないことが、終盤の強盗シーンでわかる。思えば、消えたのは〝彼〟だけだった。
話は飛躍するが、店主が天使だとすると、憐れな女性たちを店に伴う強盗のケヴィンは、天使の子分かもしれない。ケヴィンが選び、天使が異世界に飛ばす。そのループが彼らのささやかな活動である。
とも思ったが、そうなると、ケヴィンの息子の存在を否定することになるので、撤回する。天使の子分の息子が、邪悪な神父に手をかける、という裏設定も面白いが…、やっぱり無理がある。
・頭の固い、ぼくのようなおっさんはたぶん、ころっと騙されます。映画で騙されるのは、嬉しい限りです。