1996年(アメリカ)
監督
ジョエル・コーエン
出演
フランシス・マクドーマンド
ウィリアム・H・メイシー
スティーブ・ブシェミ
ピーター・ストーメア
□単純な狂言誘拐が、シャレになんない殺人事件に発展する話。
感想
■ファーゴの酒場で二人の悪党・小悪党然としたカール(スティーブ・ブシェミ)と、巨漢で無口なゲア(ピーター・ストーメア)が登場。
ブシェミは『レザボア・ドッグス』のミスター・ピンク役で評価されました。今作は『レザボア』の四年後の作品。
ストーメアは『プリズン・ブレイク』に出演。存在感を示しました。
■二人の悪党がホテルで女たちと行為に及ぶ。ベッドは別だが、同じ部屋。右のベッドで一組が…、左のベッドでもう一組が…。行為のあと、四人は無言でTVを見る。その感じ。こういう間。いいね!
■ゲアとカールの仕事が雑すぎて、ある意味、おそろしい。我々庶民の理解を完全に超えている。
■田舎町の雪景色の侘しさ…
■顔に黒い布を被せられ、前が見えない状態の人質が、雪道を辿々しく歩き回って逃げようとするシーンで、ちょっと笑った。カールも笑っていた。
■女性署長マージの見た目が、どこから見ても田舎のおばちゃん。夫ノームとの距離感が絶妙。
■マージにはパトカーがよく似合う。パトカーの中でファーストフードを貪るシーンはよかった。
■雑さ、適当さ、いい加減さが、醜悪に積み重なると、狂気になる。
■説明臭くない。抽象的に言うと、隙間がたくさんあって、風通しがいい(その風は決して心地好いものではない)。
□教訓・仕事は出来る奴に頼むべし!