2007年公開
出演
トミー・リー・ジョーンズ
ハビエル・バルデム
ジョシュ・ブローリン
・賛否両論。様々な感想が寄せられた映画です。大衆の感情を動かすことができる作品と言っても、過言ではありません。多くの映画賞を受賞し、気難しいシネフィルどもを唸らせました。解説につきましては、本作品に詳しい方の記事が参考になります。
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完全解説 https://t.co/tVteule3Ec]
個人的な感想
殺し屋のシガーは圧倒的な存在感を放つ。なんといっても、武器がすごい、小道具として面白い。〝家畜銃ピストル〟を使う。昔、屠殺で使われたものを、人に向けて撃つ。
無法者が銃を撃ちまくる世界で、〝家畜銃ピストル〟は奇異に映る。より残酷で、おぞましいものに見える。〝家畜銃ピストル〟とは↓
屠殺場で働く https://t.co/FePajigMdO
— 低空でクロール (@eigasekai_news) 2019年8月2日
シガーという暴力の塊を召還したのは、ベトナム帰還兵モスである。彼が欲を出さなければ、シガーは現れなかった。シガーはイナゴみたいなもんで、彼が通りすぎたあとには何も残らない。身体能力はさほど高くなさそうなので、幸運な殺し屋と言える。 運のある無慈悲な存在に誰が勝てる?
保安官ベルは無力さの象徴だ。無能は言いすぎかもしれないが、何もしていないし、何もできない。老兵はただ去り行くのみ。彼は我々と同じく、事件を虚しく傍観することしかできない。
それにしても、ハビエル(シガー)の演技、えげつないです。アカデミー賞の助演男優賞を獲得しています。活躍した俳優さんが、世界的に影響力のある賞を受賞する…実に素晴らしい!
(ウディ・ハレルソンも、いい味出してます)