上空でクロール

雑記ブログ。目標は100000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

朝、起きたら

朝起きると…隣で寝ていた妻がいなかった「泰子にもう一回会いたい」夫は泣き崩れた 認知症の妻、防犯カメラに姿が(BSS山陰放送) - Yahoo!ニュース

 

 

朝起きて家族がいなくなっていた…なんてことが起こり得る時代である。

 

 

認知症の方には、目的がある。目的を達成するための手段は、健常者から見たら単純だったり不可解だったりする。目的の根源には不安があり、不安を解消するために、とにかく、この場から脱しようとされる。不安なのは、真っ暗なトンネルの中にいるような状態になっているからだ。どうしよう・おかしい・そんなはずがない。脳の耐用年数が長寿に対応できていないようだ。

 

 

転倒して、車いす

介護施設でよくあること。

残念なこと。

 

 

転倒→車いす

 

のパターンだ。

 

 

施設には、歩行が安定していて、ご自身のことができる方も、もちろんいる。なるべく歩くことが大切ということも理解されていて、リハにも熱心に取り組んでいる(それでも運動量は足りないだろう)真面目な方もかなり、いる。

 

そんな方でも、たまに、こける。こけて、何でもないならいいのだが、骨折されることもある。骨折して、歩けなくなることも、珍しくない。歩かなくなると、認知面の低下が顕著になる。

 

ご本人、転んだことも骨折したことも覚えていない。歩けると思いこんでいる。ムリに立ち上がってまた転倒、入院…

 

繰り返されるうちに、完全に歩けなくなる。

 

予防のしようがない。

 

歩ける方には歩いてもらうのが普通のことだし、止めることはできない。でも人間だから、いずれ転ぶ。軽く転んだだけで、大怪我。

 

 

何十遍もそういった負のパターンを目の当たりにしてきた。何とかならないか考えてはいるのだが、なかなか難しい。フロア居室浴室全て床が硬いので、もっと違う素材にすれば…しかし、そんな予算はない。しかし、老化や認知症の進行は止められないので、環境整備で対応するしか方法はなさそうだが…